ご存じですか？メールのマナー

メールの件名や差出人名、本文の文字数、空行って必要、返信で気をつけたいこと、
署名欄は大事ですなど、気にしてなかった大事なアレコレ、一緒に考えてみませんか。

ご存じですか？メールのマナーは、こんな内容を載せています。

メールの件名、考えてますか？
差出人の名前、考えて付けた？
宛先 Cc Bcc 違い知ってます？
メールの文字数、気をつけて！
本文に空行、有ると無しでは！
メールでの引用、注意が必要！
メールにハビこる！バケらった
その添付、ホントに必要なの？
最後に署名、必要？　役立つ？
送信は見直してから！これ常識
メールにも形式があったりする
謎のwinmail.dat（謎じゃない)

１　メールの件名、考えてますか？

分かりやすい件名、大事です

　件名は、具体的かつ端的に！

受信したメールをすぐ読むか後にするかは件名で判断します。
たくさんメールが届く人は、件名で読むかどうか判断します。
後で読もうと思いながら結局は読まない人がけっこういます。

件名だけでどんな内容か伝わる、具体的な件名にしましょう。
長すぎる件名だと隠れます！　一目で分かる端的な件名に！

返信は便利ですが、内容が変わってきたら、新規メールで！
この内容の返信と思って読んで違っていたらガッカリです。

配信された誰かのメールに返信する形でメールを作った場合、
そのメールへの返信だと、届いた人は思います。

そのメールへの返信だと思って期待して読んだら、全く違う
内容だった。自分も興味のある内容だったので、ガッカリ！

そのメールへの返信なら興味がないからと読まずにいたら、
実は、自分も興味があった。その時読めなくて、ガッカリ！

新規メールの題名は、内容に即したものをつけましょう。
返信であっても、内容が変わったら、件名も変えましょう。

件名に「○○です」はダメ（差出人を見れば判ります (笑))
件名に差出人の名前は要らないと言うことです。差出人名と
ダブって読ませるだけ、わずらわしいだけです。

具体的でない「件名」だと後で探したいとき苦労させます。
つまり「こんにちは」や「ありがとうございます」といった
挨拶だけの件名もダメってことです。

件名、お忘れなく

件名が入ってないと、受信しても件名は空白のままなので、
迷惑メールの類だろうとスルーされ、読んでもらえません。

読んでもらえたとしても、相手の人が無造作に返信すると、
元々が空白ですから、返信の件名も Re:になってしまいます。
件名に Re:しか載ってないので、またもやスルーの危険 (笑)

２　差出人の名前、考えて付けた？

　差出人(送信者の名前)がすぐ分かるメールになってますか？

差出人がすぐ分からないメール

差出人のところがメールアドレスだけだと、後で探しにくい。
送信者のところがアルファベットだと日本語より判りにくい。

プロバイダからのメールアドレスのままだと、誰のメールか
分かりません。名前を含んだアドレスだとしても、頭の中で
日本語の名前に置き換える作業を強いられます。
しゅっちゅう英語メールをやり取りしているのでない限り、
日本語の名前にしましょう。

外国製のウイルスなんぞにメールアドレスを盗まれた場合、
名前がアルファベットだとそのまま通過してしまいますが、
日本語だと文字化けするので受信した相手が警戒するという
思わぬ威力（アンチウイルス効果）を無料で発揮します (笑)

日本語での名前であっても、相手に伝わる名前でしょうか？
その名前で知られているなら「松田聖子」でも構いませんが、
芸名やペンネームが無名なら「蒲池法子」の本名にしないと
誰から届いたメールなのか伝わりません＝読まれません。
ちなみに、本文の最初で、自分が誰かを名乗りましょう。

名前が本文の最後だと読み終わるまで誰からか分かりません。
名前に加えて所属もあると、どこからの発言かも分かります。

３　宛先 Cc Bcc 違い知ってます？

メールの送信で宛先の下にある Ccや Bcc、使ってますか？
宛先が何かはわかりますよね。文字どおりの送信先です (笑)

Ccや Bccって何でしょう？

　Ccとは、カーボンコピー（Carbon Copy）を略したものです。

ほとんどの人にはカーボンコピーってナンジャラホイだとは
思いますが、同じ書類を何枚も書かないで済むよう上の紙と
下の紙の間にカーボン紙というのを挟んでおくと、上の紙と
下の紙に同じ内容が転写（コピー）されることからメールの
世界でも同じ内容のメールが（まるでコピーされたように）
送信されることを、カーボンコピーと言うようになりました。

宛先以外の人に参考として読んでほしい場合、Ccを用います。
参考としてなので、返信を期待されているのは宛先の人です。

Ccを用いたメールでは、メールを送られた人全員がメールが
誰に送られているのかを知ることができます。

言い換えると、誰に送られているかのを知ってほしいときに
用いるのが Ccです。

送った相手以外の誰にメールが送られているかを知らせたく
ないときには、Bcc を用います。

Bccとはブラインドカーボンコピー（Blind Carbon Copy）を
略したものです。

Blindは、カーテンではない、窓の目隠しのようなものです。
Blindがあると、声は伝わっても、相手には姿が見えません。

Bccが必要なのは

　では、どういう場合に Bccでの送信が必要なのでしょうか？

これについては、坂戸市役所に送ったメールがあります。

今回のメールで送信先メールアドレスが表示されていたのは
かなりまずいと思います。坂戸市役所として収集した個人の
メールアドレスを本人の了解を得ることなく他人に知らせた
ことになりますので。

こういった同一内容を送信するときに、送信先に入れるのは
自分のメールアドレスだけにして、Bccを用いましょう。

そういったガイドラインが整備されてないなら、○○さんの
せいではなく市役所としての不備なので、ご提案をよろしく。

坂戸市役所に限らず、千人規模の個人情報を扱うところには
取得した個人情報を保護する法的義務がありますが、たとえ
法的義務のない個人であっても、相手と自分との関係の中で
相手のメールアドレスを知り得たのです。

そのメールアドレスを相手とは関係のない人にバラまくのは
ホメられたことではありません。

守る義務などないとしても、マナー的にはどうでしょうか。

自分の知らないところで電話番号が広まっていたとしたら、
ある日、全く知らない人から電話がかかってきたとしたら、
そんな想像をしてみてください。

電話番号を広めるのがダメなら、メールでもダメダメです。
ご案内やご挨拶メールなど、大勢の人に同じ内容のメールを
送るなら、あるいは、互いに面識のない人たちにも送るなら
Bccを用いましょう（と電話が何度もの経験者は語る(笑))。

読み上げ環境の人からは

鶴ヶ島視覚障害者の会アイネットの代表を当時していた人の
パソコンをサポートしている時、こんな愚痴を聞きました。

代表をしているので社協から色々なメールが来るんですが、
宛先の中に入っている団体がいっぱいあるので、それを全部
読み上げてからでないと、中身を読んでくれないんです。

それが長くて長くて読み終わるまで５分くらい待たなくては
なりません。何とかならないものでしょうか。

はい、何とかなります。簡単です。Bccで送るだけです(笑)
それ以来、鶴ヶ島社協からのメールはBccで送られています。

坂戸市役所から送られてきたメールも、宛先が33団体でした。

伝えたいことが載っている本文の読み上げは28秒なんですが、
宛先の二人目から読み上げ本文に到着するまでの５分38秒の
無駄な時間を読み上げ環境の人は強いられることになります。

そんな無駄な時間を強いていたなんて、不本意ですよね。

ちなみに、先ほど市役所に送ったメールを紹介しましたが、
担当者が変わると宛先ずらずらのメールが復活しますので、
そのたびごとに同じ文面をコピペして送っています。

４メールの文字数、気をつけて！

メールも整形されてます

大概のメーラーは送信時に全角38文字で自動整形されるので、
思いがけないところでの強制改行がされてしまいます。

見えない人や見えにくい人が読み上げソフトで読ませた場合、
先頭から一気に読ませるなら続けて読むんですが、少しずつ
読みたいと１行読みをさせるとなると、単語の途中に改行が
入っているだけで伝わらない読み方になってしまいます。

例えば「住所」。「住所」なら「ジュウショ」と読みますが、
「住」改行「所」になっていると「すみ」と「ところ」とに
分けて読み上げます。改行で漢字が区切られているだけで、
そんな読み上げになるなんて、困ったことにホントーです。

不自然な改行が入るだけで正しく読んでくれないんですから、
普段から不自然な改行が起こらないよう改行を意識しながら
入力することが、意識しながら改行の習慣付けが必要です。

漢字にスペースが入るだけで

改行で区切られたくないのもそうですが、単語にスペースが
入ると（漢字と漢字の間に空白を入れて見た目を調整だと）
改行同様、伝わらない読み方になってしまいます。

「時間」は「ジカン」、「時　間」だと「トキ　アイダ」
「百恵」は「モモエ」、「百恵」だと「ヒャク　メグミ」

自分のメールを読んでいる人には視覚障害者なんていないと
断言できる人なら、こういった配慮は不要かもしれませんが、
ここにいるのはボランティアサロンに参加している人です。

これからボランティア活動に参加するかもしれないなかで、
自分はよく知らない誰かのところに届くメールを送る機会が
増えていくと思います（転送されてしまうかもしれないし）

今は身近にいなくても、段々と自分の世界が広がるなかで、
そんな配慮が必要になるなら、この機会に慣れ始めましょう。

強制改行されないコツ

自動整形されたくなかったら、１行を長くしないことです。
息継ぎをしないで一息で無理なく喋ることができるところで
改行すると、自動改行されてしまうまでの長さになりません。

ちなみに私は、視線移動による肩こりを避けてもらえるよう
全角28文字以内で書いています（数回引用されても大丈夫）

スマホでも横回転なら１行以内だったのは思わぬオマケ(笑)

５　本文に空行、有ると無しでは！

届いたメールの文章が文字で埋め尽くされていると、それが
どんなに魅力的な内容であったとしても、読めなくなります。

どうして読めなくなるのか？　実のところ、単純な理由です。
あまりにも文字がビッシリだと、自分がどこまで読んだのか
ちょっと目を離すと、分からなくなってしまうからです(笑)

そんな文章を書いてしまう人って、けっこういるんですが、
書いた本人には、それがそれまでの人生の中で培われてきた
文章のスタイルであって、悪気は全くないんです。

ただ読みにくいだけ。読んでもらえないだけ。もったいない。
長いメールには、空行(改行)を加えて読みやすくしましょう。
数行書いたら、空行を入れる。それだけで見やすくなります。

それだけで、“読む気が失せる”を逃れられます。

６　メールでの引用、注意が必要！

丸ごと引用、してませんよね？

引用は、全文ではなく、必要なところだけに絞りましょう！

引用は、どんな内容だったか思い出してもらうためのもの。
思い出せる程度で充分です（全文引用はダメってことです）

メールに返信するとき、相手のメールが引用されているので
便利ですが、全文丸ごとそのまま引用するのは止めましょう。

必要なところ以外は全て削除

送信される相手も読んでいるメールへの返信なんですから、
引用するにしても、必要なところだけで十分に伝わります。

引用箇所への返信が終わった後も延々と、不必要なところを
最後まで読ませられるのは苦痛です（だってまた何か書いて
あるかもしれないと読み続けるしかないじゃないですか！）

引用したら空行を

よくあるのが、引用の下の行にコメント、その下の行に引用、
その下の行にコメント、その下の行に引用、以下、延々(笑)

どこまでが引用で、どこからがコメントなのか分かりにくいし、
引用、コメント、引用、コメントと、隙間なく続いているので
コメントに気が付かないまま読み過ごすのもよくある話です。

引用したら１行空けてからコメントを書き、また引用するなら
１行空けてからにするだけで、読みやすいメールになります。

メーリングリストからの引用

ちなみに、メーリングリスト(ＭＬ)に参加していない人に、
ＭＬから届いたメールを“そっくり転送”してしまうのは、
ホメられたことではありません。

メールも著作物ですので、引用は法的ルールの範囲内という
制限がありますが詳しい話は省きます(ゑっ聞きたい(笑))

どんなに伝えたい内容であっても、他人のメールアドレスや
電話番号といった個人情報は、削除してからにしましょう。

ダイナリって何ですか？

目で読んでいる人なら流し読みや読み飛ばしができますが、
音声読み上げ環境で読んでいる人はそうもいかないのです。

見えない人のサポートをしているとき、聞かれたんですね。
「ダイナリダイナリって聞こえるんですが、何ですか？」

引用すると「この行は引用です」の印として >が付くのは、
メールをやり取りする中で培われ共有されてきたルールだと
説明すると「そうだったのか」と納得してもらっています。

但し、そうであっても >いっぱいは読みやすくありません。
引用を重ねると>や>>や>>>だらけになってしまいます。
>や >>や >>>でいっぱいのメールって、読みやすいですか？

まして、改行で漢字が区切られ、間に >が入ったとしたら、
これはモォ最悪です。

「百改行 >恵」は「ヒャクカイギョウダイナリメグミ」
パソコンに何回プレイバックさせても、伝わりません (笑)

７　メールにハビこる！バケらった

パソコンには絵文字もスタンプも

　パソコンに、絵文字はありません。スタンプもありません。

スマホからのメールが絵文字入りだと、受信したパソコンで
文字化けを起こしているかもしれません（けっこうあります）

例え本文の全てが文字化けではなかったとしても、絵文字の
ところが〓〓〓〓や　　　　(空白)だったら伝わりません。

バケらった！ではないけれど

見えない文字は読めません。読み上げない文字も読めません。

相手に見えて読み上げてこそ、言葉が相手に伝わります。

では、見えて読み上げさえすれば、相手に伝わるかと言うと
残念ながら違います。

伝わる言葉になってなければ、伝わるものも伝わりません。

相手のこと考えて

メールは日記ではありません。独り言でもありません。
メールに限らず相手がいるなら、伝わってこそ！です。

伝わるためには、相手の身になって読み返すこと。

書いた人は知っているので、説明なしに記しても充分ですが、
それを読む人が知らないかもしれないなら、説明が必要です。

相手に伝わるよう書いていますか、読みたくなる件名ですか、
見えても読み上げても、誤変換も含めて容がバケらったに
なっていないかを、相手の身になって読み返しましょう。

８　その添付、ホントに必要なの？

写真をメールで送るには、メールに添付するしかありません。
WordファイルやExcelファイルも、添付で簡単に送れます。

でも、メールを受け取った人にとってはどうでしょう？

Word Excel 入ってる？

受け取った人が Word や Excelを使っているなら読めますが
受け取った人が Word や Excelを使っていないと読めません。

Word や Excelを買うか、入っているパソコンを買わないと、
Word や Excelファイルは読めません。

買えば３万円です。入っているほうは２万円高くなります。
買った時点で使うつもりがなかったら、安いほうを選びます。

入っているのを選んでいても、読み上げ環境の人には操作が
難しいので、受け取りました、読めました、とはなりません。

添付すると大きくなる！

契約しているプロバイダによって、送信メールの大きさには
制限があります。受信メールにも、同様に制限があります。

プロバイダの制限だけではありません。送信できる大きさも
受信できる大きさも、使っているメールソフト(メーラー)に
よって違います。

自分が送信できたから、相手も受信できるとは限りません。
相手が送信できたから、自分も受信できるとは限りません。

しかも、添付されたファイルは、送信中には実際のサイズの
1.4倍に膨れあがります。
プロバイダやメールソフトの上限が仮に５メガ以内だとして
５メガだから１枚１メガの写真を４枚余裕で…送れません。
４メガの 1.4倍なので送信中では 5.6メガになっています。

制限を超えないように添付しても、たいていの人は知らない
理由で相手に届いていませんので、届かなかったらまとめて
送るのは諦めて、届く範囲で細かく送りましょう。
ちなみに、坂戸市役所の上限も、５メガでした。

そもそも添付

そもそもの話として、読んでもらいたいことは、添付された
ファイルでないと表現できないことだったのでしょうか。

写真やイラストといった画像なら、添付するしかないですが
Word にしても Excel にしても、もっぱら文字や数字です。

文字や数字なら、添付するまでもなくメールに書けるので、
Wordや Excelも必要ありません。特別な操作も要りません。

そもそも、はい、またしても、そもそも、Word や Excel を
起動するまでもなく、簡単に読めます。文字で載っていれば
メール内検索で、後で簡単に探せます。

文字で載せるだけで相手の手間や苦労を省けるのに、それを
添付で済ませるなんて、「手抜き」と言われちゃいますよ。

添付するなら件名にも「添付」

添付メールを送るなら、件名にも「添付」を加えましょう。
　　市民活動フェアの資料（添付）
　　○○年度の報告と申請（添付）
といった具合に、添付ファイルを付けるなら、件名の末尾に
（添付）と書き添えましょう。
もちろん、本文内にも、添付したものは何かを書き添えて。

添付ファイルにご用心！

メールで写真を送りたいときには添付ファイルを用いますが
ウイルスが仕込まれているのも、もっぱら添付ファイルです。

安心できる相手じゃなかったら開けないようにしましょうと
言いたいところですが、安心できないので言いません(笑)

安心できる相手からであっても、いつの間にか感染していた
ウイルスが、勝手に自分を添付していることだってあります。

本文内でファイルの添付に触れていないメールにファイルが
添付してあった場合、送信者にファイルを添付していたかを
確認してからにしましょう。

添付ファイルのメールが届いた。本文には何も書いてない。
添付されたものが気になるので開けてみようは、絶対ダメ。

もしかすると、いえ、もしかしなくても(笑)、ウイルスが
添付されているのかもしれません。用心の上にも用心を！

９　最後に署名、必要？　役立つ？

メールに署名、付けてますか

　そもそもメールで署名、必要なの？役立つの？考えてみて。

あなたからメールを受け取った人が、送信してきたあなたに
メール以外で連絡したくなったとします。

メールって、送信した＝受信した　ではありません。
メールって、受信した＝読了した　でもありません。
メールって、読了した＝理解した　でもありません。

送信の失敗、受信前に消失、届いたメールに気付いてない、
後で読もうとして忘れられ、文字化けして読めないのかも、
読んだけど返事を書き忘れ…など。

送信したメールが読まれる保証は、どこにもありません。

問い合わせたのに返事がなく、タイムリミットが迫ってきて、
メールは当てにできないので電話だな。電話番号どこだっけ。

つまり、相手の人がメール以外の急な連絡を必要としたとき、
探す手間をかけさせないよう、署名のところに載せましょう。

署名に載せてほしいのは

フルネーム、電話番号、携帯番号、郵便番号、住所ですが、
ホームページやキャッチフレーズを加えてデジタル名刺にも。

例えば、こんなふうに！
```
以下、署名----------------------------------------------
岩渕正樹   iwabuchi@minikuru.net    https://minikuru.net
〒350-0228 埼玉県坂戸市元町56-1-402   電話  049-289-4853
坂戸パソボラ https://sakado.psv.org (助けてから助け手へ)
```
署名を何パターンか用意しておくと、急場でも選ぶだけです。

以下、署名--- にはワケがある

そもそも、以下、署名--- がどこから生まれたかと言うと、
1994年に開催された「障害者関係ＢＢＳ懇談会」でのこと。

見えない人たちのグループから、こんな要望がありました。
私たちは画面が見えないので、画面に表示されている文字を
読み上げソフトで読んでいますが、見えないので、どこまで
本文で、どこから署名か分かりません。

大概は毎回同じ署名を載せていると思います。ここから先は
署名だと分かれば、そこで読み上げをストップできるので、
私たちは署名のところに「以下、署名----」と載せています。

読み上げソフトは、同じ記号が３つ以上続くと、先の記号は
読み上げないので、

以下、署名----------------------------------------------

と----が続いてもピピピを46回読み上げたりしません(笑)

長さを全角28文字にしているので、改行の目安にもなります。

最後に署名なら、最初に何を？

　ついでながら、最後に署名なら、最初に載せるのは挨拶です。

　挨拶での順序には二通りあって、

　　　○○です。○○さん、こんにちは。
　　　と、名乗ってから、挨拶する。

　　　○○さん、こんにちは。○○です。
　　　と、挨拶してから、名乗る。

　どちらの挨拶が良いのか悩ましいところではあるのですが、
　これについても、見えない人たちからの要望がありました。

　「○○さん、こんにちは」と呼びかけられても見えないので
　最初に「○○です」と名乗ってからにしてほしい…と。

　どちらが正しいとか間違いとか言うことではなく実は今でも
　悩みつつ、受け取る人からの要望なので尊重しています。

10　送信は見直してから！これ常識

猛スピードでメールを書いて、書き終わったら即送信の人、
いますよね。猛スピードかどうかは別にして、書いたら即刻
メールを送っていませんか？（ドキッ(笑))

まして、それが、頭に血が上った状態で、感情の赴くままに
書いたメールなら、即送信は（人間関係の）事故の元。

どうしても大至急送らなくてはならないメールでない限り、
送信前に何度も読み返し、書き方を吟味しましょう。

メールの目的が書いてスッキリしたいだけなら別ですが(笑)
そうでないなら見直すのも時間を置いてから。

夜に書いたメールなら、見直すのも翌朝までは我慢ガマン。
そうするだけで確実に、伝わるメールに変わります。

送信前に確認、確認！

宛先、合ってますか？　違う人になってませんか？
宛先と Ccと Bcc を、ちゃんと使い分けてますか？

件名は、内容に即してますか？　長すぎませんか？
相手の名前、間違ってませんか？（コピペが確実）

返信での引用、要らないところは削除してますね？
最後まで書いてますか？　途中じゃないですよね？

誤入力や誤変換、ありませんか？　あるハズです！
自分ではなく相手に伝わる書き方になってますか？

本文に空行、見やすく読みやすく入れていますか？
メールの文字数、自動改行の中に収まってますか？

最後に署名、入ってますか？（署名項目の確認も）
添付ファイル入ってますか？　ファイルの確認は？

見える人への配慮も必要

見えない人への配慮に加えて、見える人への配慮も必要です。
誤変換は音としては正しく読み上げてしまうので、送信前に
読み返しても誤変換の発見が困難です。

その誤変換メールを、読み上げ環境でない人が読むとなると
誤変換された漢字を誤変換のまま読むことになるわけですが、
全く推理ができない誤変換だと何を書いたか分かりません。

送信前に読み返しても発見困難な誤変換。漢字変換辞書には
学習機能があるので、誤変換も学習し、繰り返します(笑)

自分では発見困難な誤変換も、届いた相手には分かりますが、
「誤変換メールがあった」とは、なかなか言い難いものです。

最初の自己紹介の折りにでも、また機会があったら何度でも
「誤変換があったら教えてね」を書いておくと良いですね。

11　メールにも形式があったりする

ＨＴＭＬ形式」ではなく、テキスト形式で

ＨＴＭＬ形式は、写真や音楽を扱えるホームページのような。
テキスト形式は、文章だけ載っているシンプルなメールです。

ＨＴＭＬ形式とテキスト形式の違いについては、なれるねっとの
「迷惑メールや詐欺サイトの見分け方」内に「メールはテキスト
形式を用いる（ＨＴＭＬ形式ではなく）」として、詳しく詳しく
載せてありますので、後でゆっくり、じっくりご覧ください。

　では、どうしてテキスト形式のほうが望ましいかについて。

テキスト形式なら、ウイルスの感染防止になることとは別に
読み上げの人をサポートしていると、よく聞かれるんですね。

「添付ファイルがあるんですが読めません。何ですか」って。

でも、見てみると、差出人が意識して添付したものではなく
ＨＴＭＬ形式を読み込む中での添付ファイル化だったりして
本文と同じ内容で、書体や見栄えが違っているだけでした。

とっても崩れるレイアウト

ご自分のメールが、こんなにも崩れてしまっているなんて、
ご存じなかったと思います。とっても不本意だと思います。

でも、なってしまっているんです。文字バケらった同様に。

「こうなったらテキスト形式メーラーに変えましょう」とは
言いたくても言いませんが(笑)解決策は簡単です。

メーラーの設定をテキスト形式に変更するだけで、テキスト
形式でメールを書くことができます（崩れる心配皆無です）

テキスト形式に変更する設定はメーラーごとに違いますから、
「メーラーの名前テキスト形式」で検索しましょう。

Microsoft Officeを買うともれなく憑いてくる Outlookなら、
「Outlook　テキスト形式」で検索です。

こういった検索は（誰かに設定してもらったので）変え方が
分からないでいる差出人の名前の変更でも同じです。

Outlookで差出人名を変えるなら「Outlook　差出人名」です。

12　謎のwinmail.dat（謎じゃない)

メールを送ったら「何も書いてなかったとか」「何だか変な
添付ファイルが付いてたけど開けなかった」と言われたこと
ありませんか？

それが winmail.datなら、原因は Microsoftの不具合です。

Outlookからのメールは、Outlookで受信には問題がなくても
他のメーラーで受信すると添付データが winmail.datという
ファイルに変換されてしまうことがあります（本文でも）

winmail.dat防止は Outlookを使わないのが一番ですが (笑)
届いたメールに添付された中身は取りあえず読みたいわけで
そんなときには、缶切りならぬ Winmail Opener での開封が
便利です。

Winmail Opener 日本語ローカライズ用ファイル

以上ですが、実際のメールを参考にしながら説明してほしいと
言うことでしたら、どうぞ、ご相談を（とコマーシャル (笑))